改めて、”KPI”と”KGI”とは?
※今回の記事ではKPIとKGIについてがっつり触れております。
↓ 触れなかった前回
midnightfreeway.hatenablog.com
マーケティングに力を入れる上で、
というよりはどんな企業も必ず設定している”KPI”と”KGI”。
一体どういう場面で使われる言葉なのか。
まずは定義から確認していきましょう。
”KPI”は "key performance indicator" の略で ”重要業績評価指標” を指します。
”KGI”は ”key goal indicator” の略で ”重要達成指標” を指します。
この時点でややこしい。一体なにが違うのでしょうか。
誤解を恐れずに言うなら
”KGI”は具体的な最終目標、
”KPI”はKGI達成に向けて設定する目標(≒ノルマ)
のようなものです。
KGI>KPI というイメージで覚えておけば間違いはないですね。
KGIをより細分化したものがKPIというイメージです。
簡単な例を見ましょう。
あるネット通販会社は今年度売上目標を12億円と設定しました。
これを12で割って月ごとの売上目標1億円と設定します。
言い換えるなら毎月1億円以上、売り上げれば目標達成します。
これをKGIとします。
毎月の売り上げを見て、年間目標に向け順調かどうかを客観的に把握できますね。
そしてこの目標を達成するためにどうすればいいか。
そこで設定するアレコレがKPIです。ここからかなりややこしいです。
…と、その前に後々でてくる重要な単語の説明をしておきたいと思います。
セッション数=訪問した回数。のべ人数とも言う。AさんとBさんがあるサイトを5回ずつ閲覧したら、 セッション数では”10人”とカウントする。
UU=Unique User の略。重複をカウントしないユーザー数。Aさんがあるサイトを10回閲覧しても、UUでは”1人”とカウントする。
CVR=Conversion Rate の略。購入数をセッション数やUUで割ったもの。サイトに100人訪問した中で購入したのが1人だった場合、CVRは1%。
正直、めちゃくちゃ重要。これだけは覚えていってほしい。
はい、以上3つの単語の定義だけ説明させていただきました。おぉ、ITっぽい。
いきなりで困惑されている方、
大丈夫。僕も覚えたてです。
midnightfreeway.hatenablog.com
KPIの説明に戻ります。
毎月売上1億というKGI。それを達成するために次の目標を立てました。
これがKPIです。
・セッション数:月間40万
・注文件数:月間4000件
これは単純な例なので、本当はもっと沢山のKPIを設定しますが、ともかく過去のデータからこの企業はこのノルマを毎月達成すれば、年間売上12億円に届くとします。
こうやって細分化することで、どこに力を入れれば良いか、どこが原因かが分かりやすく数値で表されます。便利ですね。
ただ、これには「前提条件」が必要です。
極端な例で言ってしまうと
商品を全て「1円」で売って月間4000件の受注を達成。KPIはクリアです。わーい。
月間売上は「4000円」の売り上げです。
はい、誰がどう見ても破産します。
というわけで前提としての次の2つを設定しました。
・注文単価:2万5000円
・CVR:1.0%
こうすれば毎月売上1億円を達成できます。いえーい。
まぁ「1円」というのは余りに極端ですが、このように前提条件をきちんと設定しないと「KPIは全てクリアしているのに何故赤字になるんだ?」という事態になりかねません。 業績を正しく評価するために必要不可欠です。
また、前提条件は「ほとんど変動ないもの」がベターです。
今回は上記の2つはこの企業にとっては変動がなかった事を例にしているので、
ここをKPIにすることも断然アリです。
特にCVRを上げる事がWEBマーケティングにおいて重要な施策になるのではないでしょうか。
まとめましょう。
長々説明しましたが
KGIは達成目標の明文化、
KPIは目標達成を目指すうえで、実際の行動の目安となる分かりやすい数値
という感じですかね。
あれ、
もしかしてまとめだけでよかった?