ある大晦日の過ごし方(スキー場)

 

 

はい、年の瀬です。今年も色々ありましたね。

 

暮れになると、ついついその年の出来事に思いを馳せ、走馬燈のようにイメージを浮かべてしまいます。そうすると、今年の大半の時間を過ごしたベッドばかりが浮かんできます。

 

年末というのはどうしてこうもしんみりしてしまうのでしょうか?ベッドのせいでしょうか?

 

 

 

さて、皆さん年末年始はどうやって過ごしていますか。旅行であったり、家でゆっくり除夜の鐘をききながらこたつにみかんであったりですか。

 

 

今回は私が今まで生きていた中でとても思い出に残っている年末年始の過ごし方を話していきたいと思います。はい、雑談です。

 

 

 

では早速。

 

 

 

 

私は大学生活の中で長期休みを使い、観光地に住み込んで仕事をすることを幾度もやってきました。

 

 

所謂、”リゾートバイト”ってやつですね。大学生活の中で一番多くの経験を得たと思う出来事です。詳しい話は機会があれば。

 

 

その中の一つにスキー場のある雪山の寮に籠って働く仕事がありました。雪山用語では「山籠り」です。いくつか職種はあるのですが、私はゲレンデのレストランで働きました。この場所はとても居心地のいい職場でしたので毎年お世話になっております。

 

 

毎日、仕事が終わるとナイター券を握りしめて目の前に広がるゲレンデに滑りに行きました。ナイターの光で照らされる静かなゲレンデ。毎日違う雪の表情。あぁ最高。スキーが好きならば絶好の環境だと思います。

 

 

 

 

ちなみに雪山用語では「滑りに行く」の事を

「ゲレンデにキスしてくる」と言います。

 

 

 

 

そこで働いて一年目の年、大晦日を迎えました。

 

近場のいくつかのスキー場から従業員、宿泊客が一つのゲレンデに集まります。彼らの中には毎晩、ナイターで顔を合わせる人もいました。一度も話したことがないのに何故か親近感が湧きます。ちなみに雪山用語では毎晩ナイターで黙々と練習する人々の事を「獅子(志士)」と呼びます。

 

 

そんな彼らや職場のアホ達と笑いあって、カウントダウンをします。

 

そして年が明けた瞬間、ゲレンデの上で花火が上がりました。

 

 

何と粋な計らいでしょう。雪の中で咲く花火は神秘的で、まるで年が明けるのはこの山が最初なのではないかと錯覚しました。あれ、私、気持ち悪い?

 

 

雪山で生活するのは小さな村で生活するみたいなものですからね。自然と顔を覚えている人ばかり。私の憧れる「村の一体感」のようなものをそのとき確かに感じました。

 

 

その後はそのまま近くの小さな神社に初詣をし、二ホンカモシカを追いかけていました。

 

 

 

あの時、過ごした年末年始と、同じ職場で苦楽を共にしたあの子を私は決して忘れないでしょう。あの子とはそれっきり音信不通だけど。

 

 

 

 

 

 

とまぁ、私の年末年始もとい雪山の思い出はこんな感じです。

 

色々省きましたが、雪山での生活はとても楽しいです。ケガとオオカミ(ヒト科・♂)にはくれぐれも注意が必要かもしれませんが。

 

 

 

 

それでは今回はこのへんで。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに。

 

 

 

 

 

 

雪山用語では「ケガで仕事を続けるのが困難になり、やむなく退職」というのを

 

 

ストレートに「下山」と言います。

 

 

 

 

 

 

 

それでは。